【洒落怖】一之助が縁側に腰掛け、池に集まる蜻蛉を目で追っていると、祖父の彦衛門が 白飯と杯を並べたお重を持ち、提灯を掲げ蔵の中へ進むみ入るのを見た。 祖父も母も今日は朝型せわしく出て行ったきり留守だったはずだ